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ジ・アニマルズの二枚組ベスト『コンプリート・アニマルズ』が2月10日に期間限定発売。
国内盤です。


こういうジャケット



どうもジ・アニマルズって普段忘れられているように思います。
ビートルズと並んでブリティッシュ・インベイジョンの代表格で、ベースのチャス・チャンドラーはジミヘンを世に送り出したことで知られます。
ブルーズをベースにした曲で人気を博し、ロックに与えた影響はとてつもなく大きい。

一番のヒット曲は『The House Of The Rising Sun』(邦題:朝日のあたる家)です。
米英ともにチャート一位を獲得しました。
原曲はアメリカの民謡で、ニューオーリンズにあったとされる「The House of the Rising Sun」という名の売春宿で朽ち果てていく娼婦の歌です。



<歌詞・和訳>


There is a house in New Orleans
They call the Rising Sun
And it's been the ruin of many a poor boy
And God I know I'm one

ニューオーリンズに一軒の家がある
人々は「昇る太陽」と呼んでいるところだ
そしてそこは哀れな若者たちの廃墟なのだ
神よ、おれもそのひとりなのだ


My mother was a tailor 
Sewed my new bluejeans
My father was a gamblin' man
Down in New Orleans    

おれの母は仕立て屋だった
おれに新しいブルージーンズを縫ってくれた
父親はギャンブラー
ニューオーリンズの片隅で


Now the only thing a gambler needs
Is a suitcase and a trunk
And the only time that he's satisfied
Is when he's all drunk

ギャンブラーに必要なものは
スーツケースとトランクだけ
そしてギャンブラーが満ち足りているときは
酒で酔っ払っているときだけ


Oh mother tell your children
Not to do what I have done
Spend your lives in sin and misery
In the house of the Rising Sun

母よ、子どもたちに話してやってくれ
おれがやってきたことはするなと
罪と慙愧の生涯を送るなと
「朝日のあたる家」で


Well, I got one foot on the platform
The other foot on the train
I'm going back to New Orleans
To wear that ball and chain

おれは片足を駅のホームに
もう片方を列車にのせて
ニューオーリンズに戻ろうとしている
鉄球と鎖をつけられるために


There is a house in New Orleans
They call the Rising Sun
And it's been the ruin of many a poor boy
And God I know I'm one

ニューオーリンズに一軒の家がある
人々が「昇る太陽」と呼んでいるところだ
そしてそこは哀れな若者たちの廃墟なのだ
神よ、おれもそのひとりなのだ



和訳おわり。
気になるのがこの部分。


I'm going back to New Orleans
To wear that ball and chain

おれはニューオーリンズに戻ろうとしている
鉄球と鎖をつけられるために


「鉄球と鎖をつけられるために」。つまり足枷をされに、監獄にいくことを示唆されている気がする。
「House of the Rising Sun」とは監獄のことだと……。

もしかしたらこれは比喩で、「売春婦として縛られにいくために」という意味なのかも。
実際のところはどうなのか。気になる。

気に入った人はボブ・ディランバージョンも是非。