| トップへ戻る |
ニール・ヤングの『孤独の旅路』について
Heart of Gold / Neil Young



曲が収録されている『ハーヴェスト(Harvest)』。
発表は1972年。


「私は優しい心を探し出そうとする鉱夫だった」という歌詞の一節が印象的な曲。
Heart of Gold(優しい心、美しい心)を探し求める人の人生を綴っています。
自分に存在しない優しい心を探し続けながら歳を取っていく。とても尊いことであると思います。

僕も優しい心を求める人間になってみたいもんだぜ。
人の痛みを理解し、優しくあろうとする心。
そう願うものの、結局は自分本位的な考えに至っている時にとても愕然とすることがあります。
むずかしいものですね……。

コーラスにはジェームス・テイラーとリンダ・ロンシュタットが参加しています。
二人はジョニー・キャッシュのテレビ番組に出演した流れでスタジオにやってきたそうです。
ジョニー・キャッシュもリンダ・ロンシュタットも、のちのこの曲をカヴァーしています。
そちらも素晴らしいですので、気になった方は是非。

なお、ボブ・ディランは1985年のインタビューでこの曲を嫌っていることを語っています。
http://www.rams.demon.co.uk/bd1.htm
なんでだろうね?


以下、歌詞と和訳です。



〈歌詞・和訳〉

I want to live, I want to give
I've been a miner for a heart of gold.
It's these expressions I never give
That keep me searching for a heart of gold
And I'm getting old
Keeps me searching for a heart of gold
And I'm getting old

私は生きたい、私は与えたい
私は優しい心を探し出そうとする鉱夫だった
決して口では言い表せない思いのために
私に優しい心を探し続け
そして歳を取っていく
私に優しい心を探し続ける
そして私は歳を取っていくのだ


I've been to Hollywood, I've been to Redwood
I crossed the ocean for a heart of gold
I've been in my mind, it's such a fine line
That keeps me searching for a heart of gold
And I'm getting old
Keeps me searching for a heart of gold
And I'm getting old

私はハリウッドにた、レッドウッドにも行った
優しい心を求めて海を越えて行ったんだ
自分の心を探ってみたが、頼りない線があるだけだ
だから私は優しい心を探し続けるんだ
そして歳を取っていく
優しい心を探し続けながら
そして私は歳を取っていくのだ


Keep me searching for a heart of gold
You keep me searching for a heart of gold
And I'm growing old
I've been a miner for a heart of gold

私は優しい心を探し続けている
あなたがいるから探し続けることができるんだ
そして歳を取っていく
私は優しい心を探し出そうとする鉱夫なのだから